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自由の相互承認を実現するのは誰か?

フッサールは「自然科学は事実学、哲学は本質学」と語りました。自然科学が発見した「事実」に基づく様々な知見は、分かりやすく私たちの生活に実装されて来ました。その一方、哲学が「本質」を求めることから発見したとされる様々な原理は、私たちの生活を具...
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日本人が哲学を学ぶ意味とは?

哲学は約2,500年前に古代ギリシャで生まれたと言われています。この頃の哲学はソクラテスの対話法からも分かる通り、ソフィストたち論敵との論戦を通じて「言葉の厳密な意味」を突き詰めていくことが大きな目的でした。その頃はアニミズム的な原始宗教は...
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「自由の相互承認」vs「多文化主義」&「公共哲学」

私が「自由の相互承認」の理念に初めて触れた時、「この考えは、この世界をより良い場所にするための素晴らしい考え方に違いない!」と強烈なインパクトを受けました。しかし、その後様々なテロや戦争などの世界の「現実」を見るにつけ、「哲学」は「現実」を...
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「海江田艦長」対「ベネット大統領」

私はかわぐちかいじの「沈黙の艦隊」の昔からのファンでした。コミックでの連載が終了してからもう数十年がたちますが、昨年大沢たかお主演で制作された実写映画はしっかり劇場で鑑賞してまいりました。今年になり、「沈黙の艦隊」はAmazonプライムで全...
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「One on One」は「対話」として機能しているのか?

最近「One on One」を上司と部下のコミュニケーションの改善手法として取り入れる会社が増えています。従来から「人事面談」という機会はありましたが、これは上司から部下への一方的な「指導」の場でした。これでは部下が抱えている様々な気持ちを...
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「対話」という限りなく軽い言葉

哲学者は「対話」という言葉を多用します。現代においては「哲学者」以外にも多くの人たちがこの言葉を口にします。例えば「政治家」。例えば「教育者」。場合によっては「経済人」も。皆さん何かにつけて「対話」という言葉を「錦の御旗」の様に口にします。...
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「八紘一宇」と「自由の相互承認」の類似点と相違点

「八紘一宇」という言葉があります。現在においては「大日本帝国時代に植民地侵略を正当化するために喧伝された悪しきスローがン」としてほとんど顧みられない理念です。しかし私は以前から「八紘一宇」に「自由の相互承認」に相通ずる「平和主義」の理念を感...
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AIによる「自由の相互承認」の定義

私は「自由の相互承認」について記事を投稿してきましたが、そもそも「自由の相互承認」とは何かという点については一切触れて来ませんでした。ここでちょっと一休みして「自由の相互承認」とは一体何かについて、再確認しておきたいと思います。
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「本質観取」は誰もが納得できるものなのか?

私が苫野氏のオンラインサロンに参加していた際、「本質観取の会」には何度か参加させて頂きました。苫野氏は「本質観取こそが哲学の極意」と言い切ります。しかし私は「本質観取」には最後まで納得することは出来ませんでした。「本質観取」の「源流」はソク...
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「自由の相互承認」批判に対する苫野氏の答え

私が「自由の相互承認」に疑問を持ったように、「自由の相互承認など実現不可能」という批判は苫野氏に数多く寄せられるようです。批判は大きく分けて次の3点に集約されます。1.「自由の相互承認」は実現不可能な理想主義に過ぎないのではないか2.「自由...